2017年3月17日金曜日

能登上布の新たな試みと基幹産業を応援する高校生

能登上布の新たな試みと基幹産業を応援する高校生


まずご覧頂くのは、能登上布(のとじょうふ)の反物です。

能登上布の新たな試みと基幹産業を応援する高校生能登上布の新たな試みと基幹産業を応援する高校生
能登上布の新たな試みと基幹産業を応援する高校生能登上布の新たな試みと基幹産業を応援する高校生

能登上布は、石川県中能登地方に古くから伝わる高級麻織物です。

それは「蝉の羽根」とも形容される薄くて軽く、しかも丈夫な盛夏の着物生地です。

また、肌触りが良く「経緯絣(たてよこがすり)」という、精密なかすり模様が特徴です。


能登上布の歴史は古く「古事記」・「日本書紀」に記される第10代天皇である崇神天皇(すじんてんのう)の娘が、この地に滞在した際、野生の真麻で糸を作り地元の女性に機織りを教えたことが、能登上布の起源であるとされています。

そのため中能登地方は、江戸初期までに近江上布の原糸として、麻糸の産地となりました。

そして、江戸時代後期になると、近江から職人を招いて織物生産が始まりました。

これにより文政元年に、能登縮(のとちぢみ)と称した麻織物が誕生しました。

その後能登縮は、明治40年に皇室献上品に選ばれるまでになりました。

この頃から、能登縮の上質性が認知され「能登上布」と呼ばれはじめました。

なお上布とは、麻織物の最高級品に贈られる称号です。


そして昭和初期には、織元数が140軒を数え、生産量も年間40万反にもなり、麻織物の中で全国一となりました。

また1960年(昭和35年)には、石川県無形文化財に指定されました。

しかし、着物離れの影響により昭和63年には、織元がただ1軒のみとなってしまいました。


その唯一の織元である山崎麻織物工房は、現代にも通じる製品を開発しようと努力を重ねています。

その工房は、着物にはあまり用いない淡色の麻糸で織るなど、工夫したストールやシャツ・クッションを開発し、日常生活で使うことを提案しています。

また、2017年2月10日~14日にドイツで開かれた、世界最大級の国際見本市「アンビエンテ」に初出展しました。

その目的は、天然繊維が好まれるヨーロッパをターゲットとした販路開拓です。

これは、伝統技術を守りつつも、現代風のアレンジを加えた実用性のある製品を作るという好例と言えるでしょう。


そして地元の人々も、町の基幹産業である繊維産業を盛り立てようと企画しています。

鹿西(ろくせい)高校美術部に所属する8人が、中能登町のJR能登部駅(のとべえき)構内で「織姫」と「彦星」をデザインした壁画を描きました。

これは、JR西日本七尾鉄道部の依頼を受けたもので、ホームにある渡線橋の柱をキャンバスに、縦約3.5メートル・横約3メートルの大作となります。

この作品は、線路を天の川に見立て、年に一度しか会えない織姫と彦星の物語を表現したそうです。

またこの壁画は、駅を通過する電車内からも見ることができます。

こうすることで、駅を利用する学生や住民だけでなく、電車の乗客にも中能登町の歴史を伝えることを意図しています。


また美術部員は、鹿西高校近くにある能登比咩神社(のとひめじんじゃ)に関する歴史を学んで、このデザインに決めたそうです。

鹿西高校近くにある能登比咩神社には、織物に縁起する2神が祭られています。

その1神である「能登比咩神」は、麻織物の製法を中能登に授けた能登上布の祖とされています。

そしてもう一人の神、崇神天皇の娘である「沼名木之入日売命(ぬなきいりひめのみこと)」は、能登上布を織る技術である「機織り」を教えたと伝えられています。

彼らの活動は、まさに「温故知新(おんこちしん)ふるきをたずねあたらしきをしる」の実践版ではないでしょうか。

おじさんは、若者達による町おこし活動に、今後大いに期待したいと思います。

今回の担当は、達じいでした。

あんやと(*´▽`*)。






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2017年3月15日水曜日

ひな祭りと和菓子。金花糖といちごびなとひし餅。

ひな祭りと和菓子。金花糖といちごびなとひし餅。


金沢では、ひな人形を新暦の3月3日から4月3日(旧暦の3月3日まで)飾る風習があります。

それに合わせて私達は、おひな様に和菓子をお供えし、家族やお友達といっしょに飲食して、女の子の健康や幸せを祈ります。

この和菓子には、いろいろな種類があります。

それらは、桜餅やひし餅・ひなあられ・おひな様の姿を表した上生菓子などが、代表的です。

そしてこれが、金沢独特の和菓子である「金花糖(きんかとう)」です。
金沢独特の和菓子金花糖
金花糖(金華糖とも書きます)とは、煮溶かした砂糖をサクラ材でできた木型に流し込み、冷やし固め食紅で彩色した砂糖菓子です。

その形は、桃の節句に供えることからをかたどっています。

また、縁起物である海老たけのこなどの野菜の形をしたものもあります。

こちらは「金沢市老舗記念館(かなざわししにせきねんかん)」に展示されているおひな様と金花糖です。
金沢市老舗記念館に展示されているおひな様おひな様と金花糖
この金花糖の歴史は古く、加賀藩第13代藩主・前田斉泰(まえだなりやす)への献上品となった「にらみ鯛」の金花糖が、その始まりとされています。

にらみ鯛とは、京都でお正月に食べられる「尾頭付の塩焼き鯛」のことです。

京都では、この塩焼きの鯛をお正月三が日、箸を付けずに「にらんで」4日目に食べる風習があるそうです。

この風習は、おめでたい鯛をまず神仏にお供えし、その後にお下がりとしてこれを頂くという奥ゆかしさから生まれたと、考えられているようです。

しかし今日では、この風習が廃れてしまい、京都でもごく一部の地域で継承されているそうです。

金沢では、この高価な鯛を当時貴重である砂糖を使った和菓子に置き換えることで、よりお供えとして日持ちできるようにしたものと想像されます。

そしてこちらは、おひな様の姿を表した上生菓子です。

金沢市内のお店「美福(みふく)」の「いちごびな」をお見せします。
美福のいちごびな
おひな様は、白あんを桃色の「外郎(ういろう)」の衣で包み、いちごでお顔を見立てたものです。

一方、お内裏様の体は、こしあんでできています。

ちなみに美福は、金沢に数あるお店の中でも美味しいと評判のお店です。

特に、みたらし団子と桜餅が有名です。

この美福とは、とても珍しいお店の名前ですが、その名の由来は「みてしくえらんで楽しい、ひとくち食べるとが来る」という文言からきているそうです。

またこちらは、ひし餅です。
定番の和菓子であるひし餅
ひな祭りには、定番の和菓子であるひし餅ですが、その各段ごとのお餅の色には、それぞれに意味があるそうです。

まず、下段の緑色の餅は、大地を表し健康や長寿を象徴しています。

また、中段の白色の餅は、雪を表し清浄を意味します。

そして、上段のピンク色の餅は、桃の花を表し魔除けの意を示唆するそうです。

つまり、これらを言葉で表現すると「大地に積もった雪が解け、が芽生え桃の花が咲く」となります。

私は、和菓子の世界がとても奥深いものだと、改めて感じ入りました。


あんたもいっぺん金沢にきてみまっし~♪♪

今回の担当は、達じいでした。

あんやと(*´▽`*)。

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2017年3月13日月曜日

木滑なめこと名産品「でっけぇなめこ」

木滑なめこと名産品「でっけぇなめこ」


金沢市の2つお隣に「白山市(はくさんし)」があります。

白山市は、2005年2月1日に1市2町5村が、合併してできた市です。

そのため面積がとても広く、日本海に臨む松任(まっとう)地区や美川(みかわ)地区から、白山麓の白峰(しらみね)地区・吉野谷(よしのだに)地区など、自然環境が多彩な市です。

その旧吉野谷村に、木滑(きなめり)地区はあります。

そしてここでは、その名の示す通りおいしい滑子(なめこ)が、たくさん生産されています。


特に驚くことは、これまで見たこともないような大きさのその名も「でっけぇなめこ」が、採れることです。

これが、そのなめこを茹でた写真です。
木滑なめこを茹でたもの
またこちらが、一般的ななめこを同じ様に茹でた写真です。
一般的ななめこを茹でたもの
そして、2つのなめこを生のままで同じ皿にのせて、大きさを較べた写真です。
なめこの大きさを比べるなめこの大きさを比べる
「でっけなめこ」は、こんなにも大きいものです。

木滑なめこは「ブナ」や「トチ」の広葉樹のおがくずを使った、菌床栽培です。

この「でっけぇなめこ」も普通のなめこも、同じ菌床で育てられます。

それでいながら、その中の数本が特別に大きくなります!!

その理由は、まだよくわかっていないそうですが、言うなれば突然変異的に大きくなるようです。

また「でっけぇなめこ」の収穫量が少ないため一般販売は、ごくまれになるそうです。

木滑なめこを食べてみると、一般的なものよりヌメリが多いように感じます。

また身がしまっている感触がして、特に「でっけぇなめこ」は、シャキシャキの歯応えがします。

なめこを食べて「歯応え」???

本当にビックリです。

なめこのヌメリの元となっているのは「ムチン」です。

これは過去ブログ「加賀野菜・小坂れんこんと大好き煮物ときんぴら」で、ご紹介したようにムチンという成分が、のどを保護しカゼから体を守る働きがあるそうです。

そしてムチンは、胃壁を保護する作用があるため、胃炎や胃潰瘍などを予防しその改善に効果があるそうです。

また、パソコンやスマホの使い過ぎによるドライアイなどの目の乾きにも、効果が期待されるといわれています。

そんな時におすすめなのが、「なめこうどん」「なめこそば」です。
なめこうどん
手前に見えるのは、北陸特産の「昆布かまぼこ」です。

そして次は「なめこしらすごはん」です。
なめこしらすごはん
白米の上に能登特産の「中島菜(なかじまな)」をのせ、上乾しらすとなめこを加えたものです。

ちなみになめこにしらすを足すと、美肌効果があるそうです。

また中島菜には、高血圧予防に効果があるといわれています。

そして、ごはんのお伴には、もちろん「なめこのお味噌汁」です。
なめこのお味噌汁
これらの具は、なめことねぎ・とうふです。

ごちそうさま。お腹がいっぱいになりました。

今回の担当は達じいでした。

あんやと(*´▽`*)。






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2017年3月10日金曜日

兼六園の真鯉と緋鯉、そして恋のハートマーク鯉

兼六園の真鯉と緋鯉、そして恋のハートマーク鯉


日本三名園の一つに数えられる「兼六園(けんろくえん)」には、瓢池(ひさごいけ)や霞ヶ池(かすみがいけ)などの観光名所となっている池があります。

これらの池には、お約束通りに鯉が泳いでいます。

これは、池に泳ぐコイを意匠したアンティーク帯です。
池に泳ぐコイを意匠したアンティーク帯池に泳ぐコイを意匠したアンティーク帯
次に「鯉の滝登り」を描いた男子の七五三用の着物です。
鯉の滝登りを描いた男子の七五三用の着物鯉の滝登りを描いた男子の七五三用の着物
このコイは、真鯉(まごい)で黒い色をしています。


兼六園には、高さ6.6メートル・幅1.6メートルで、水量豊富・滝音も大きい雄大な滝「翠滝(みどりたき)」があり、瓢池に注いでいます。

瓢池を泳ぐ真鯉と翠滝を眺めていると、この「鯉の滝登り」を連想することができます。


兼六園の鯉の多くは、真鯉で占められています。

また、それらより少ない割合で、緋鯉(ひごい)がいます。

ちなみに真鯉とは黒い色のコイで、緋鯉とは赤黄色のコイです。

そして、少数ですが錦鯉もいるそうです。


兼六園の池に真鯉が多い理由は、兼六園の歴史にあります。

兼六園の築庭の始まりは、1676年に加賀藩5代藩主・前田綱紀(まえだつなのり)が、自己の別荘を建てその周りを庭園化したことだと言われています。

この庭は、一般的に「連池庭(れんちてい)」と呼ばれています。

しかし、歴代藩主に深く愛された連池庭でしたが、1759年の宝暦の大火でその一部が消失してしまいました。

その後、11代藩主・前田治脩(まえだはるなが)が、1774年に翠滝と夕顔亭(ゆうがおてい)、1776年に内橋亭(うちはしてい)を造営し、蓮池庭を再整備しました。

また、12代藩主・前田斉広(まえだなりなが)が、1822年に自己の隠居所「竹沢御殿(たけざわごてん)」造営し「兼六園」と命名されました。

そして、13代藩主・前田斉泰(まえだなりやす)は、霞ヶ池を広げたり姿の良い木を植えるなどして、兼六園を一大庭園に作りあげました。

さらに1863年には、母・真龍院(しんりゅういん)の隠居所として「巽御殿(たつみごてん)」・現在の「成巽閣(せいそんかく)」を建てて、ほぼ今の庭の形になりました。

そしてこの間、兼六園の池には、真鯉しかいなかったと伝えられているそうです。

それ以来、これが兼六園独自の伝統と考えられるようになったようです。


しかし、いつの間にか真鯉の中に緋鯉が、混ざるようになりました。

おそらく誰かが、黒色鯉ばかりじゃ殺風景だと思い、赤色鯉を放流したのだと思います。

ちなみにその当時の兼六園は、24時間出入り自由の無料開放でした。

兼六園側は、緋鯉の放流が名園の伝統を損なうものだと考えたのか、その緋鯉を捕えて近くのお堀などに放すこととしました。

しかし、その努力の甲斐もなく緋鯉は、増える一方でした。

そしてちょうどその頃、兼六園内の「徽軫灯籠(ことじとうろう)」が、深夜に金づち状のもので破壊されるという、悲しむべき事が起こりました。

これらを憂慮したのか、兼六園では開園時間の設定や入園料が、微収されることになりました。

それは、1976年(昭和51年)のことで、今から40年以上も前のお話です。

その頃からか、真鯉や緋鯉がいっしょにいるのも兼六園の風情だという考え方が深まったようで、現在に至っています。


このような歴史の流れの中で、瓢池には「恋のキューピット」がいるという話題が、広まったことがあります。

それは、体長約30センチメートル程の純白色の鯉で、何と鼻先にピンクのハートマークの模様があります。

この鯉は、恋愛成就にご利益があるかもしれないと、当時写真に収める観光客が、後を絶たないこととなりました。

この話題は、2012年頃から2013年頃、特に盛り上がりました。

しかし、あれから4~5年位経ちますので、この愛を呼ぶ鯉が今でも健在かは、定かではありません。

ただし鯉の寿命は、20年~30年あるいは50年・70年・100年とも言われるそうで、この恋のキューピットにあなたも出会えるかもしれません。

あんたもいっぺん金沢に来てみまっし~♪♪

今回の担当は、今ので十分幸せな達じいでした。

あんやと(*´▽`*)。







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2017年3月8日水曜日

福を呼び込むフクロウと縁起物


我家の玄関には、福を呼び寄せると言われるフクロウの縁起物が、3羽!?飾ってあります。
フクロウの額縁とハギレで作った人形

そのフクロウ達は、仕事で遅くなった時も、酔っ払って千鳥足で帰った時も、常に起きて私を待っていてくれています。

それは、フクロウが夜行性であるため「夜目が効く」ので、おじさんの帰りを楽しみにしてくれているのです。

ちなみに「夜目が効く」という言葉には「世間に明るくて物知り」という意味が、含まれています。

この写真にあるフクロウの絵は「待ってました 福ふくどり」と、私に呼びかけてくれます。

この絵は、山梨県の河口湖に家族旅行をした際に、湖畔のお店で購入した思い出の品です。

一方で、2羽のフクロウのぬいぐるみは、着物のハギレで作られていて、フリーマーケットで買い求めました。

彼らは、とても仲睦まじい夫婦のように見えます。



話は少しそれますが、鳥はそのほとんどの場合、一夫一妻制だそうです。

例えば鴛鴦がその代表です。

人間国宝羽田登喜男の鴛鴦の写真

その訳は、夫婦力を合わせてエサを確保しなければ、子育てをしていけないためと考えられているそうです。

私もこれにあやかり、少しでも夫婦仲良く暮らしたいと願っています。


そしてフクロウは、縁起が良いという理由がたくさんあります。

また、フクロウを表わす漢字も種々あります。

それらは「不苦労」・「不苦老」・「福来朗」・「福朗」などと書き表します。

つまり、その意味は「苦労をしない」や「福を招く者」とされています。

そしてこれらは、いつものように日本語特有の語呂合わせになっています。


またフクロウの首が、360度回ることから「借金で首が回らなくなることはない」と解釈されて、お金に困らないという象徴となったようです。

これらを基にしてフクロウは、開運や招福・商売繁盛につながる縁起の良い鳥と考えられています。


そして西洋でもフクロウは、英知の象徴とされています。

それはフクロウが、ローマ神話の知恵と工芸の女神であるミネルヴァの使いであるため「森の賢者」と呼ばれるようになったからです。


また日本には、縁起物を身に付けると幸せになれるという考え方があります。

梟の巾着の写真


これは、私がカメラを入れている袋です。

この袋の表裏両面には、フクロウのイラストが描かれています。

多分これは、フクロウとフクロ(袋)というシャレですね。

長野県の戸狩温泉スキー場へ、家族旅行をした時にあまりの可愛さに一目惚れし、お土産として買いました。


このように昔から人気のフクロウですが、今年の干支が「酉(とり)」であることで、フクロウの人気が増々高まっているようです。


そしてこれを受けて平成29年1月7日に金沢でも、フクロウカフェ「ふくろうcafe金沢」がオープンしました。

このお店は先日、地元テレビのニュースコーナーにも取り上げられました。

こちらのお店では、7種類8羽のフクロウがいて、お客さんとの触れ合いができるそうです。

お客さんは、直接フクロウを手で撫でることができ、そのモフモフ感に幸せを感じるそうです。

また、大阪のフクロウカフェに行ったことがあるスタッフ仲間の話では、手の油脂がフクロウに付かないようにと、手の甲で撫でるようにするなど、いくつかのルールがあるようです。


そしてフクロウは、着物や帯にもその愛らしい姿が描かれています。

名古屋帯の紬地に刺繍デザインの梟が可愛い

このフクロウ柄を見ていると穏やかな気持ちに包まれていきます。

何か私も、モフモフしたい気分になってきました。

そして今年は、ますますフクロウ人気が高まる予感がします。

今回の担当は、達じいでした。

あんやと(*´▽`*)。


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2017年3月6日月曜日

今、話題のブロッコリースプラウトを食べてみました。

今、話題のブロッコリースプラウトを食べてみました。



これは、金沢市内のフランス料理店で食べた宴会コースの一品です。
ブロッコリースプラウトのあしらえ
サフランで色付けしたリゾットの上に、白身魚のムニエルをのせてソースをかけ、一番上にブロッコリースプラウトが、あしらわれています。

やっぱりプロの味、とても美味しいです。

これは、わが家のサラダです。
わが家のサラダ
やっぱり妻の味、とてもおいしいです。


そう言えば昔、元メジャーリーガーの石井一久氏が、奥さんである木佐彩子元フジテレビアナウンサーと結婚した際のことです。

石井さんは、芸能記者から「奥さんの手料理で、一番おいしいものは何ですか」とたずねられました。

それに対し石井さんは「生野菜」と答えました。

その時会場では、記者達の大爆笑が起きました。

しかし、石井さんは帰宅すると、こってりと木佐さんから叱られたそうです。


おじさんも危険を感じるといけませんので、妻の得意料理をお見せしましょう。

こちらは、冷奴に大葉を添えて、ブロッコリースプラウトをのせたものです。
冷奴に大葉を添えてブロッコリースプラウトをのせたもの
次のお料理は、メカブにオクラを混ぜ、やはり上にそれをのせたものです。
メカブにオクラを混ぜてブロッコリースプラウトを上にのせたもの
何や、簡単なものばかりやねぇ~。

そうです。ブロッコリースプラウトは、ただ上にのせればいいだけなのです。

ブロッコリースプラウトは、簡単に言うと「ブロッコリーの新芽」という意味です。

スーパーでは、それをこのような形で売られています。
スーパーのブロッコリースプラウト
実際に食べてみるとその味は、ほとんど何の味もしません。

また食感は、カイワレ大根の細い感じで、より食べやすいものです。

おじさんは正直言って、こんな物にわざわざお金を払うなんて、もったいないことだと思いました。


ところが先日、2017年2月17日日付の北国新聞紙上で、興味深い記事が記載されました。

その内容は、ブロッコリーの新芽に多く含まれる化学物質「スルフォラファン」に肥満を抑える効果があることを、金沢大学の研究グループが突き止めたとあります。

その研究では、体重増加率が抑えられ、内蔵脂肪量が少なくなったという報告がありました。

そして別の研究では、花粉症対策効果や除菌効果・ガン予防効果・肝臓ケア効果・二日酔い予防(わたしにピッタリ)・老化防止効果・育毛効果が期待されると述べられているそうです。

おじさんは反省し、これからは奥さんの愛情がたっぷりとかけられたサラダを、感謝しつつ食べようと思います。

今回の担当は達じいでした。

あんやと(*´▽`*)。


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2017年3月3日金曜日

和装が、ユネスコ無形文化遺産になるかも!?

和装が、ユネスコ無形文化遺産になるかも!?


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文化庁は2017年2月22日、和装や茶道など日本の伝統的な生活文化を、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産への登録申請の対象として、検討することを決めました。

また、このほかに華道や書道・盆栽が、検討対象に想定されています。


以前より金沢市は、官民をあげて和装文化の発展に努めています。

その事例の一つです。

金沢市経済局の女性職員14人は、2017年1月4日に加賀友禅の着物をまとって、今年の仕事始めに臨みました。
加賀友禅の訪問着石川県の加賀友禅の色留袖石川県の加賀友禅の黒留袖
この試みは、加賀染振興協会が協力し、昨年に続いて2回目になります。

そして彼女達は、あでやかな着物姿で電話対応や書類の作成に当たりました。

女性職員の一人は、取材に対してこの感想を「身が引き締まる思いがする。決意新たに頑張りたい」と話しました。

また、NPO和装教育国民推進会議石川県支部は、県内の中学生らを対象に家庭科の授業で、浴衣の着付けを教えています。
コーマの浴衣画像岡重の浴衣画像男性用のブランド浴衣
そしてその県支部は、浴衣を着る機会の多い夏休み期間中に、浴衣の着付けを教えるサマースクールの開催を、石川県内の中学校に提案していくことを決めました。

その対象となるのは、中学生や保護者・教員などです。


私達は、今後も日本の和装文化発展に、微力ながらも貢献できるよう努めたいと思っております。

今回の担当は、達じいでした。

あんやと(*´▽`*)。


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2017年3月1日水曜日

山の恵み「百万石しいたけ」と「のとてまり」


金沢は、日本海に面し背後には、医王山(いおうぜん)の山々があります。

そのため海の幸や山の恵が、豊かです。

金沢の美味しい山の恵の一つとして「百万石しいたけ」があります。

百万石しいたけの写真

この写真の百万石しいたけは、とても大きくて立派なものです。

そのお値段は、1袋に5個入って約300円でお手頃価格です。

このしいたけは、現在の主流栽培方法である菌床によって育てられたものです。


これは、しいたけステーキです。
家庭で作ったしいたけステーキの写真

このしいたけは、濃いだしの味がして香りもよく、美味しくいただきました。

またその味は、原木栽培のものと比べても、遜色なく感じるほどでした。


しいたけは、和食にも洋食にもよい食材となります。

この料理は、しいたけにタルタルソースとチーズをのせて、オーブン焼きにしたものです。
家でフライパンでつくったしいたけタルタルチーズ

しいたけの香りが苦手の孫も、これなら食べてくれます。


次のメニューは、しいたけ入りクリームシチューです。
ご家庭で手軽につくれる椎茸入クリームシチュー

これは、子供にも大人にも大人気です。

そしてご飯にはもちろん、しいたけ入りおみそ汁です。
しいたけ入りのおみそ汁

私もお腹がふくれて何か、あったかくて幸せな気持ちになってきました。


また能登には、金沢に負けないくらい美味しいしいたけがあります。

それは、奥能登産原木椎茸の「のと115」です。

この「のと115」は、直径が10センチ近くにも成長し、肉厚なしいたけです。

そのため近年、優良品種として注目を浴びています。

なお、115とは、椎茸菌の品種の名前です。


この「のと115」の中でも、特に優れた特秀品が「のとてまり」です。

また、「のとてまり」として認定されるには、厳しい基準があります。

1. かさの直径が、8センチ以上である。
2. かさの厚みが、3センチ以上である。
3. かさの巻き込みが、1センチ以上である。

これら3つの条件をすべてクリアして、なおかつ形が揃っていてほぼ球形であることや割れなどが無いことも重要です。


私は、のとてまりステーキの形で、これを一度食したことがあります。

その味は、一般的なしいたけよりも、もっともっと濃厚な旨味があります。

また、しいたけ独特な香りが、口いっぱいに広がります。

そしてその食感はとても不思議なことに、あわびステーキを食べているようでした。


「のとてまり」の価格は、1枚約1,500円~2,000円位もする高級品です。

それは、まさにあわびにも匹敵するほどのお値段です。

また、「のと115」の価格は、1枚約400円~500円位もします。


そして、これらをはるかに上回る高級しいたけがあります。

その名は「のとてまりプレミアム」です。

この「のとてまりプレミアム」は、のとてまりのうち特に形状の優れた品が、プレミアムとなります。

その価格は、2011年の初出荷以降年々上昇していて、2015年の初競り落札価格は、1箱(5個入り)でなんと10万円!!でした。

それが、2016年12月17日の初競りでは、1箱(6個入り)でこれまで最高額の15万円!!で競り落とされました。


このように金沢には、いろいろな食材が豊富にあります。

この食に関する幅の広さや奥行の深さこそが、金沢の食文化を形成するみなもとになっていると思います。

ぜひあなたも、金沢の味覚を堪能してみて下さい。

あんたも金沢にいっぺんきてみまっし~♪
ほやほや(そうよそうよの金沢弁です)いらっしきまっし~♫

今回の担当は達じいでした。

あんやと(*´▽`*)。


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2017年2月27日月曜日

酒屋の前掛けと藍染め

酒屋の前掛けと藍染め


ホッピーのアンティークレトロ前掛け

昔は、酒屋さんや他のお店屋さんが、藍染めの前掛けをしているのを当り前のように眺めていました。

しかし、最近ではそのような姿をあまり見なくなったような気がします。


その理由の一つが、判明しました。


以前は、酒造メーカーが販促品として酒屋さんに前掛けを無料で提供していたそうです。

しかし、日本酒離れや酒屋の販売許可制の撤廃などによりその無料配布が、ほとんどなくなったようです。

そのようないきさつがあり前掛けは、今や貴重なものとなってしまいました。



これらの前掛けは、藍で染められています。

藍で染められたものは色褪せしにくく、虫の嫌いな成分を含むことで、害虫を寄りつかせない性質を持っています。


また海外では「JAPAN BLUE」と称され、日本が誇る文化の一つともなっています。


その生産は、江戸時代から始まり有名な産地は、徳島県の阿波地区です。

この阿波藍は、阿波藩に莫大な富をもたらしました。


しかし、日清戦争後の明治27~28年頃、安価なインド藍が輸入されるようになり、その後ドイツから化学染料も入ってくるようになりました。

その結果、高価な阿波藍よりも染まりのよい安価な藍の需要が高まり、阿波藍は衰退してしまいました。

今後は、経済原理の淘汰ではなく、日本文化の継承という観点で阿波藍を守る叡智を切に望みます。

穀物のアンティークレトロ前掛け


これは、金沢の穀物商の前掛けです。

電話局番が、一桁であることで時代を感じます。

履物屋さんのアンティークレトロ前掛け


また、これも金沢の履物問屋の前掛けです。

この前掛けもやはり、意匠を凝らしたもので、芸術性を感じるほどです。

金沢の文化は、このようにとても奥深いものです。



私達は着物や帯・小物類などを大量に毎日手運びしています。

そんな時、腰の怪我から守ってくれているのが、藍染の前掛けです。

私は、冒頭で紹介したホッピーの前掛けを毎日の様に使っています。

そのため随分と色褪せ、少々くたびれています。

でも私は、この前掛けに感謝しつつ愛着を持っています。

さあ今日も仕事だ。
頑張ろう!!



あんたもいっぺん金沢に来てみまっし♪

今回の担当は、達じいでした。

あんやと(*´▽`*)。


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