皆さん、一週間お疲れ様でした。
今日と週末は遊びつつもゆっくり休んで下さいね。
もうすっかり風邪も治り、元気いっぱいの梅木です。(^^)
ほんの少し風邪の時のかすれた声が残らないかと期待していたのですが、
残念ながら戻ってしまいました。ないものねだりですね。
ところで、私は旅こそが人生だと思っているのですが、皆さんはいかがでしょうか。
一つでも多くの国を訪れて、まだ見たことのない景色、言語、人に出会ってみたいです。
そこで、今日は大好きなパリの美術館のご紹介です。
ちょっとした参考になればと思います。
フランスをはじめヨーロッパ各国にも言える事なのですが、様々な文化施設や歴史的建造物に行くと、よく何千年、何百年前のものが残っているなと感嘆してしまいます。
それは、伝統的に国や地方自治体が懸命に後世に残そうとしているからなんですね。
歴史が苦手でしたが、そうした連綿とした繋がりを知ると自然と興味が出てきます。
さて、今回はルーブル美術館、オルセー美術館といった大きくて有名な所ではなく、
こじんまりとしているからこそ、画家との距離が縮まって素敵!という美術館のご紹介です。
(でも、ぜひルーブルでドラクロワの「民衆を導く女神」、ダヴィッドの「ナポレオンの戴冠式」の大迫力を味わってみて下さいね。)
1. ダリ美術館 Espace Montmartre Salvador Dali
モンマルトルのサクレ・クール寺院のドーム頂上からパリを一望した後に、ぜひ寄ってみて下さい。
美術館に入り地下へ降りると、まず目に入るのがメイ・ウェストの唇型ソファーとだらりと溶けた時計のオブジェです。
私が行った時は小学生低学年位の子供たちが授業の一環として来ていて、皆興味深そうに鑑賞していた姿が印象に残っています。
そして、壁に掛けられた絵画の数々は想像していたダリのイメージから遠いものもありました。
常に前衛的で奇抜な人物ではなく、純粋に楽しみながら白いキャンバスに向かう人だったのではないかと思いました。
また、ピアノの足がヒールを履いた女性の足になっていたり、テーブルの支えが人の手になっていたりと遊び心いっぱいのオブジェがあり、ダリの想像力のユニークさを感じることができます。
2. ギュスターヴ・モロー美術館 Musee Gustave Moreau
19世紀の画家、モローの邸宅兼アトリエを改造して美術館になっています。
美術館に行くまでモローが誰かさえ知らなかったのですが、今では五本の指に入る位好きな画家です。
ギリシア神話とローマ時代、そして画家が生きた19世紀を融合させた作品が神秘性とロマンに溢れていてしばらくはその世界から抜け出せない程見入ってしまいます。
日本語など様々な言語で書かれた各作品に対する説明書きが部屋の中央に置いてあるので、
手に取りじっくり読みながら鑑賞できます。
筆や色彩の使い方がとても緻密で正確に練られているので完璧なものを追求し続けていたのだろうと推測できます。
三階建てなので、見るべき作品はたっぷりあります。
螺旋階段を何度も登り降りして、十分にモローの世界を満喫してみてくださいね。
3. ジャックマール・アンドレ美術館 Musee Jacquemart Andre
パリに新鮮な空気と光を通し、居住環境を改善するという任務を遂行した19世紀の政治家オスマンの名前がついた通りにある豪華な建物です。
もともとはエドゥアール・アンドレとネリー・ジャックマール夫妻の邸宅でしたが、夫妻は世界中を旅し美術品を収集していたので、今は美術館となって展示されています。
19世紀半ばに建てられ、当時のパリ随一の豪奢な邸宅として連日大勢の人が集まりパーティーが開かれていました。
入り口で音声ガイドを借りて、各作品をじっくり味わいましょう。
広いサロンに大きなソファーがあったり、見事に咲き誇る花が所々に飾られているので今からパーティーが始まるのではないかという気持ちになります。
また、大理石の螺旋階段の周辺に観葉植物がまるで庭のように置いてあって、居心地のいい空間になっています。
そして、印象に残ったのはレンブラントの作品です。
真っ暗な小部屋の中の作品にのみ照明を当てることで、作品の世界がここで起こっているかのような錯覚を受け、まるで作品の中の人物の一人になった気持ちになります。
他にも、イタリアやイギリスの絵画、オブジェがたくさんあります。
館内にカフェもあるので立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
まだまだパリには無数の美術館があります。
ぜひ、パリの空気と作品の世界感を味わってみて下さいね。