着物10

2017年3月27日月曜日

吾輩は米である、名前はまだない。

吾輩は米である、名前はまだない。


いしかわに新しいお米が、誕生しました。

石川県が、9年の歳月を費し開発した水稲の新品種「石川65号」が先日、県内のスーパーなど約120店で先行販売されました。

先行販売量は、初回出荷量6トンで売り切れ御免となり、販売終了となりました。

この石川65号は、食味がよく多収量で晩生(おくて)の「北陸211号」を母として、同じく食味が良く大粒で早生(わせ)の「能登ひかり」を父としています。

そして何と!!、このお米には、まだ名前がついていません。

2017年3月末までには、正式名称が決まるそうです。


この石川65号は、コシヒカリと比べて、一粒一粒の「しっかりした粒感」「粘り」の双方が、絶妙なバランスであることがわかったそうです。

そしてコシヒカリは、時間が経つと固くなりやすいのに対して、石川65号は、時間が経っても硬さや粘りの変化が少なく、冷めても美味しさが保たれることがわかりました。

また、石川65号の粒の長さは、約5.6ミリメートルであるのに対し、コシヒカリのそれは約5.2ミリメートルとされています。

その重さもお米1000粒で約26.1グラムあり、コシヒカリのそれが約22.5グラムであるのに対して、より重量感があります。

ここまでは、公式資料の引き写しとなりますので、おじさんにはまだピンとこなく、実感がわきません。

そこで、実際に食べてみました。
石川65号の定食
う~ん、甘みがあっておいしい。

もし、コシヒカリをオンナ米と例えるならば、これはオトコ米という食感があります。

また確かに、一口ほおばった時に食べ応えを感じます。

そして、これが石川65号の精米したお米です。
石川65号の精米したお米

また、石川65号の2キログラム入りの袋は、とてもユニークなデザインをしています。
石川65号の2キログラム入りの袋


石川県は、昔から「早場米の本場」として知られています。

また金沢では、秋の台風や長雨の被害を避けるために、収穫時期が早い早生を育てています。

そしてそれには、9月の端境期で価格が高い時期に出荷して、利益を上げるという目的もあります。

お米の品種の一つに「コシヒカリ」がありますが、これも早生に分類されています。

またコシヒカリは、現在の福井県農業試験場で、1956年(昭和31年)に開発されました。

ちなみにその命名には「越の国に光輝く米」という願いが、込められています。

そして現在ではその願いが叶い、全国で最も生産されているお米となりました。

では、その大人気のコシヒカリがあるのにもかかわらず、どうして新しいお米を作る必要があったのでしょうか。

その理由は、石川65号が晩生であることです。

石川65号の稲刈の時期は、9月下旬です。

これは、一般的なコシヒカリと比べて、約2週間位遅くなります。

これにより農家は、農繁期を分散することができ、収入増にもつながることになります。


おじさんは、農業関係者の尽力に敬服しつつ、美味しいお米を頂きたいと思います。

今回の担当は、達じいでした。

あんやと(☜(◔◞౪◟◔)☞)。

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