2017年10月19日木曜日

招福の縁起物「朱竹」(しゅちく)

招福の縁起物「朱竹」(しゅちく)

今回は、幸せを招くという「朱竹」(しゅちく)のお話です。


朱竹とは、あまり聞き慣れない言葉ですが、その絵が描かれた衣類を身に付けたり、絵画を飾ると「子孫繁栄」「立身出世」「家業繁盛」が叶うという伝承があります。



これは、健やかに伸びた朱竹が描かれた漆塗りの帯です。


健やかに伸びた朱竹が描かれた漆塗りの帯


健やかに伸びた朱竹が描かれた漆塗りの帯

健やかに伸びた朱竹が描かれた漆塗りの帯


また、100年に一度咲くという「竹の花」が、刺繍されています。

竹の花が咲く時は、不思議でめでたいことの前兆である「奇瑞」が起きるとされています。



またこちらは、朱色の夏絽の羽織です。


朱色の夏絽の羽織



絵柄は、中央と左右に朱竹が描かれています。

そして、松や梅・菊・あやめ等の縁起の良い絵柄が、配されております。

羽織の材質は、トロトロの絹であり「上質性」を堪能できるお品です。

加えて、全体的に「気品」「粋」を感じます。



一方こちらは、朱竹の縮緬のアンティークな衿です。


朱竹の縮緬のアンティークな衿


これは、我家の玄関に飾られている朱竹の額です。


朱竹の額


「瑞竹」と書かれていますが、これは「めでたい竹」という意味です。

この絵は、刺繍で描かれています。


これには「文化刺繍」という技法が、使われています。

文化刺繍とは、リリアン糸を専用の針で縫うものです。

そして、100年近く前にヨーロッパから伝来し、私の母親の青春時代に大流行したそうです。



それでは、なぜ「朱竹」が縁起の良いものと考えられるようになったのでしょう。


それは、中国北栄時代の詩人で、書家かつ政治家であった蘇東坡(そとうば)(1036年生〜1101年没)に因む故事に由来するそうです。



ある日、蘇東坡は墨竹画を依頼されました。

生憎その時、手許には墨がありませんでした。

そこで「朱墨」で竹を描いて彼に渡しました。

しかし、依頼者にはそれが不満でした。



彼は、蘇東坡にこう言いました。

「先生、この世に朱い竹が、あるものでしょうか」

すると蘇東坡は、こう返答しました。

「この世に黒い竹が、あるはずがない」



依頼者は、不満ながらもこの絵を家に持ち帰ります。

するとそれから彼の家では、次から次へと慶事が起こることとなりました。

その慶事とは、子宝に恵まれ、立身出世をし、家内はますます大繁盛したとのことです。


それを目の当たりにした人々は、蘇東坡に競って「朱竹の絵」を頼むようになりました。



そして彼らは皆、幸せになったとさ。

めでたし、めでたし。



我が家には、前述のとおり、この「朱竹の額」が飾ってあります。

そのためか、3人の子供に恵まれ、小学生の孫が2人います。立身出世は、できませんでしたが、家族はとても仲睦まじく過ごしています。


そしてじいじは、ほどほどの幸せを感じる毎日に感謝しています。




今回の担当は、達じいでした。

あんやと(๑ʘ∆ʘ๑); (๑ʻัદʻั๑);


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