2017年5月12日金曜日

金沢タケノコ料理と筍柄の着物と帯

金沢タケノコ料理と筍柄の着物と帯


江戸時代の金沢は、日本で5指に数えられるほどの大都会でした。

その人口は、10万人前後であり、名古屋とほぼ同じだったそうです。

ちなみ1位は江戸で約100万人、2位は大阪で約30万人、3位は京都で約20万人でした。


今も昔も大都会には、人々が集まってきます。

そして、人とともにいろいろな文化が、金沢に伝わりました。

その代表的な例として、江戸時代の元禄年間(1688年~1703年)に京都から京友禅を伝え、加賀友禅の創始者となった宮崎友禅斎(みやざきゆうぜんさい)が良く知られています。

また、裏千家4代目家元である、千仙叟宗室(せんせんそうそうしつ)は、寛文11年(1671年)に京都から金沢に茶の湯を伝えました。

このように江戸時代の金沢では、人と文化の交流が盛んでした。

そんな中、金沢の「タケノコ文化」は、江戸から伝わりました。



金沢は現在、タケノコの一大生産地として知られています。

また、金沢タケノコは「加賀野菜」の一つとしても広く認知されています。


そしてそのルーツは、明和7年(1770年)に加賀藩の足軽だった岡本右太夫(おかもとうだゆう)が、江戸から持ち帰った二株の孟宗竹(もうそうちく)を植えたのが、始まりといわれています。(ただし伝来の年は、明和3年とする説もあるそうです。)

そして彼の功績を讃え毎年4月には、墓のある金沢市寺町の妙福寺で、豊作を祈願する「たけのこ感謝祭」が開催されています。

これは今年(2017年)で、50回目を迎える恒例行事だそうです。


金沢の「主要なタケノコの産地」は、内川地区と別所地区です。

どちらも冬場は、雪の深い地区です。

そのためタケノコは冬の間、地中でゆっくりと育ちます。

またその産地の土は、水分を多く含む粘着性の土質です。

それにより旨味が濃く、アクが少なく、柔らかくみずみずしいタケノコになるそうです。


そして、金沢のタケノコが美味しいのには、もう一つ理由があります。


タケノコは、鮮度が命です。

そのため掘ってから早ければ早いほど、アクの少ないタケノコを食べることができます。

金沢市中央卸売市場では、朝6時からと昼2時30分からの2回の競りが、行われています。

特にお昼からの競りがあることにより、その日の朝に掘ったタケノコを夕方のお買い物タイムに、スーパーなどの店頭に並べることができます。

このタケノコは「夕堀りたけのこ」と呼ばれているそうです。


また金沢は、全国の大規模産地の中では「北限」にあたるといわれています。

つまり、一番北の地域に位置しているということです。

そのためタケノコの出荷時期は、日本国内で最も遅い4月中旬から5月下旬となります。

また今年は、不作とされる「裏年」にあたります。

この影響でその出荷高は、昨年の半分以下となる280トンとなる見込みです。

この様な状況において金沢市民は、地元産のタケノコを首を長くして待ち続けてきて、その旬は「まさに今」なのです。


それでは、お待ちかねの「我が家のタケノコの夕餉」をご紹介しましょう。

まずは、先付の「タケノコの3種盛」です。
タケノコの三種盛り

左から「タケノコの土佐煮」と「タケノコの昆布煮」と「タケノコのキンピラ」です。

どれもこれも柔らかくて味が染みていて、とても美味しいです。(。し_し。)ノヤァ

特に金沢では、タケノコの昆布煮が好まれているようです。

なおこの調理方法は、全国的にみても珍しいそうです。

これはおそらく、おじさんの推測では「北前船文化」の影響が、多分にあると思います。

お次は「山菜の天ぷら」です。
山菜の天ぷら

山菜は、コゴミとコシアブラとタラノ芽です。


もちろん、定番のタケノコの天ぷらも美味しいのですが、金沢はタケノコと山菜が同時期に採れるため、どちらも一緒に食べられるという贅沢ができます。

そのためタケノコの天ぷらは、後の楽しみとして温存です。

う~ん、ビールと良く合います。└(・-・)┘┌(-.-)┐└(・。・)┘

次は「ワラビの酢の物」の小鉢です。
ワラビの酢の物

そして「ウドのキンピラ」の小鉢です。
ウドのキンピラ

続いて向付の「甘海老とイカのお刺身」です。
甘海老とイカのお刺身

甘海老とイカは、石川県の県魚です。

石川県の県魚は、1995年5月30日に制定されました。

その他には、さより・かれい・ブリ・ずわいがに・こうばこがにの5種類が、選ばれています。

なお、お刺身が盛られているのは、九谷焼の絵皿です。

また醤油の小皿は、やはり、九谷焼の赤絵皿です。

さて、真打登場です。

「タケノコご飯」「タケノコのお味噌汁」です。
タケノコご飯とタケノコのお味噌汁

いい出汁の味がして、タケノコは柔らかくとても美味しいです。

またそのエグミは、全く感じられません。

お味噌汁の具は、タケノコとワカメ・うす揚げ・ネギそして舞茸です。
お味噌汁の具のタケノコとワカメとうす揚げとネギと舞茸

そして〆は「抹茶ロールと珈琲」です。
抹茶ロールと珈琲

最近の金沢では、抹茶のデザートが流行っているそうです。

特に観光客や外国の方に人気で、そのデザートの種類もどんどん増えているようです。

これらのお料理は、貰い物と妻が近くのスーパーで買い求めたものです。

それでも専門料理店にいるような雰囲気で、食事が楽しめました。


ここでお開きになりますが、着物10が誇る筍柄の着物や帯のコレクションをお楽しみください。

ご紹介するのは、これまで着物10で出品されたお品で、高額落札順に並べたものです。

それでは、出品時のタイトルと共にご案内致します。

逸品!! 誉田屋源兵衛 笹竹に筍 袋帯

誉田屋源兵衛の笹竹に筍の袋帯

逸品!! 筍にイチジク 袋帯

筍にイチジクの袋帯

逸品!! 正絹 ~野菜尽くし~ 蕪 唐辛子 筍 ネギ 茄子 名古屋帯

蕪と唐辛子と筍とネギと茄子の名古屋帯

【全体像】

蕪と唐辛子と筍とネギと茄子の名古屋帯の全体像

逸品 絹芭蕉 二代目 純峰紗 夏物手描 筍 名古屋帯          

夏物手描の筍の名古屋帯

逸品!!麻【桐山紫香】筍にクワイ 名古屋帯

筍にクワイの名古屋帯

絹 刺繍 筍と林檎 名古屋帯

筍と林檎の名古屋帯     

逸品!! 正絹 【すくい織】 筍 袋帯

すくい織の筍の袋帯

逸品!! 正絹 塩瀬 筍 名古屋帯

塩瀬の筍の名古屋帯

如何でしたでしょうか。

お楽しみ頂けましたか。└(-ω-┌))))) (((((┐-ω-)┘

このように着物や帯の意匠は、多種多彩で優美です。

どうぞ着物姿で、お料理と季節をお楽しみください。


今回の担当は、逹じいでした。

あんやと。σ(`ε´)

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