2016年11月8日火曜日

うんまい金沢 海鮮編 その1

観光客の皆様が金沢に期待する味は、何と言っても海鮮だと思います。


そして、これから冬を迎え増々美味しくなって行く季節でもありま
す。


そこで、生粋の金沢人から見た美味しいお魚を独断と偏見を持ってランキングし、皆様にご紹介したいと思います。


第1位  ノドグロ


金沢のお魚でお勧めナンバー1は、ズバリ

ノドグロです。



その名の由来は、口を開けて見ると喉の奥が黒いことから来ています。

金沢以外の地域では、アカムツという名前が一般的だそうです。



ノドグロは、白身のトロとも呼ばれています。

その身は、脂が乗り柔かくお刺身でも大人気です。


また、それ以上にお勧めするのは、焼魚です。


お頭付のノドグロを焼いて醤油をかけると、その身の脂で醤油が弾かれてしまう程です。

そして、食するとタップリの脂が液体として浸み出し、口の中でとろける様に消えていきます。



ああ~美味しい。



思わず至福のため息がこぼれます。

もし、お寿司屋さんで食べる機会があれば、2貫のうち1貫にムラサキを付け食べ、もう1貫をガズバーナーで軽く炙ってもらって下さい。


そうすればあなたは、


全く違う感触の極上の旨味


を味わうことでしょう。



そのノドグロの唯一無二の欠点は、あまりにも高級魚であることです。

もっとハッキリ言うと、高過ぎるということです。




ノドグロは、寿司屋や割烹店などで食べられますが、そのお値段はほとんどが時価です。

時価とは、その時々の仕入相場によって値段が変わるということです。

そのためお召し上がりになる場合には、まずお値段を確かめてみることをお勧めします。



そのことは、とても勇気のいる行為ですが、安心して楽しむためには、ほんの少しの努力が必要です。


特に焼魚の場合には、お頭付なのか切身なのか聞いてみて下さい。

できれば、その魚のサイズも。


その理由は、大きければ大きい程、脂が乗っているからです。



その際に嫌な顔をしたり、つっけんどんな態度をするお店は、決して良いお店とは言えません。


しかし、もしも職人さんがにこやかに教えてくれれば、そこはとても良いお店です。



これをあなたのお店を評価する判断基準にして下さればと思います。



そして最近では、値段を明示するお店も増えてきていることをここに付け加えます。





ここでもしもあなたが、もう少しお手軽にノドグロを食べたいと思うならば、金沢市内の近江町市場に行ってみて下さい。


そこには、多くの魚屋さんが並び、ノドグロが売られています。


実は金沢には、全国各地からノドグロが集まって来ます。

その理由はズバリ、需要が多く高く売れるからです。



特にテニスの錦織圭選手が、女性レポーターの「日本に帰ったら食べたい物は、何ですかぁ~」という質問に「ノドグロが食べたいです」と答えてからは、一段と高くなってしまいました。



金沢に入ってくるノドグロの産地のメインは、地元産・長崎県産・韓国産です。


地元産は型の大きな物が多く、高価でとても手が出ません。

主に高級料理店の御用達です。


長崎産は、鮮度が良く入荷量も多く、手に入り易く味も良いものです。

家庭のグリルで焼けるサイズかつ脂の乗った物は、1匹1,500円位で手に入れることができます。
(これは勿論、その日の相場次第です。)



私の一番のお勧めは、韓国産です。

韓国産は、何故かもの凄く脂が乗っているのです。

しかも、1匹1,300円位という安さ!?です。





~追憶~


うちは、5人家族。



それは3人の子供達が、まだ幼かった頃。

年に1度だけ、大奮発して4匹のノドグロを買って来た。


まずは、子供の前に1匹ずつ並べる。

食え食え、おいしいからいっぱい食えと子供達に言う。


俺は一口だけ食べ、美味しいなぁと唸る。

そして、俺はもういいからお前が食えと、妻の前まで皿を押す。




貧しい中での贅沢感。

仕事頑張ろう。

そして、俺も一匹分食べれるよう稼いでやる。


あれは、晩秋の長い夜のこと。






いやいや、話が横道にそれてしまいました。


お話を近江町市場まで戻しましょう。




市場でのノドグロの値段は、お魚屋さんによって大きく違います。

また、その日の相場によって大きく変わります。


先程の参考売値は、今年の9月末に数あるお魚屋さんをまわり、小1時間かけ調べ実際に買ったお値段です。


しかし、同じ様な大きさのノドグロでお値段が、2倍も3倍も違っているお店がありました。



特に気をつけなければいけないのが、1匹いくらと明示していないお店が数軒あったことです。



ある店でこれいくらですかと尋ねると、凄く高い値段をふっかけられました。


きっと私を観光客だと見なして、ぼったくろうと思ったのでしょう。

私は「勉強になりました」と嫌みを言って、その店を離れました。



それはおそらく、その店の方針でそう言わされていると思うのですが、同じ金沢人としてとても恥ずべき行為だと思います。



私は、金沢が誇る近江町市場を少しでもここち良く、皆様に味わって欲しいと願います。



どうか皆様にお願い致します。




金沢に来てお美味しいノドグロを食べて、もっともっと金沢と金沢人を好きになって下さい。




今回の担当は、達じいでした。

あんやと。

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2016年11月7日月曜日

うんまい金沢 海鮮編 序章

金沢は今、観光客の方々で大賑わいです。
まさに沸いた沸いたの大騒動、お祭り状態です。


それは全て、あの日から始まりました。
そう・・・あの2015年3月14日(土)北陸新幹線開業からです。


金沢人は、あまりの人出の多さとその喧噪にとても戸惑っています。


また現在の金沢は、私達の馴親しんできた金沢とは、大きく違います。


そして、もしかすると観光客の皆様は、抱いていた風情豊かな金沢というイメージとは違い、幻滅を感じているかもしれません。


全国から来訪された皆様、折角・・・せっかく金沢に来て頂いたのに申し訳ありませんでした。


そこで、皆様を「おもてなしする心」を表すために、
次回から地元民から見た「うんまい金沢」をご紹介していきたいと思います。


今回の担当は達じいでした。


あんやと。


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